狸谷山不動院「千日詣り火渡り祭」

狸谷山不動院で毎年7月に行われている「千日詣り火渡り祭」を見に行ってきました。1249年に咤怒鬼不動明王がこの地の洞窟に安置され鬼門守護として崇拝されいたそうです。寺院は1718年の建立で、その後は廃仏毀釈で一時的に廃れたが復興し、いまは交通安全の「タヌキダニのお不動さん」として有名です。

山内には宮本武蔵が修行をしたとされる「武蔵之滝」があり、修験道の修行場として信仰されています。正月三ヶ日には「初詣大護摩祈願祭」、7月28日には「千日詣り火渡り祭火渡り祭」が行われる。毎月3・16・28日(11時)はお不動さんの日でお護摩が焚かれています。

一乗寺下り松のあたりかたずっと長い坂道を登った後に、さらに狸谷山不動院境内の250の石段を登ってようやく本堂へと辿り着けます。本堂は清水寺と同じく懸造り(舞台造り)になっています。京都では他に上醍醐寺と峰定寺にもあります。峰定寺も修験道系の山岳寺院です。今回はこの本堂から火渡りの様子を見物することにしました。


(上:ダイジェスト動画、フル動画はこちら

19時になると修験者たちが護摩木と杉葉と薪を積み上げた護摩壇の前に揃って儀式が始まります。破魔矢を四方に射ってから最後に護摩壇へと射ちます。その後に長い柄の鉞を振り回したりしてから、護摩壇に火が入れられました。杉葉のせいで一気に強い火勢となり火の粉が真っ暗闇の空へと登っていきます。

護摩壇があらかた燃えたらそれを打ち崩していよいよ「火渡り」の準備をします。実際に私も裸足で渡ってみたのですが意外と熱くない。いや、全く熱くない。実は本堂から撮影していて気付いたのですが、まだ炎が燃え盛っている薪は両脇に避けて積み、中央には炭が集められて専用の道具でバンバンと叩いて鎮火させていました。これが火渡りの仕掛けです。境内に降りて火渡りの様子を真横から観たときは本当に参拝者たちが火の中を渡っているように見えました。と言っても、私が渡ったのは長い行列に並んで20:30を過ぎて炭が冷めてしまってからのこと、最初に九字切りして渡った修験者たちはさぞや熱かっただろうなと思います。

「火渡り」にはこの1000本限定の御札(500円)を片手に挑みます。無病息災や火除けの他に、本尊が咤怒鬼不動明王であることから「咤怒鬼(たぬき)」と「他抜き」をかけてスポーツなど勝負事にもご利益があるとされています。鳥居前にも阪神タイガース優勝記念碑がありました。

狸谷山不動院
住所:京都府京都市左京区一乗寺松原町6
TEL:075-722-0025
ホームページ:http://www.tanukidani.com/
拝観時間:9:00~16:00
休日:年中無休
拝観料:500円(本堂)