高橋克彦『火怨』ツアー坂上田村麻呂編

2000年に吉川英治文学賞を受賞した高橋克彦『火怨〜北の燿星アテルイ〜』や、これを原作としたミュージカル『アテルイ』(わらび座)などの物語で、坂上田村麻呂と阿弖流為のファンになった歴女も多いかと思います。そんな歴女にオススメな、と言うよりもそんな歴女にしかオススメできない観光スポットが京都にはいくつかあります。

1人目は、山科区の勧修小学校の北側には「坂上田村麻呂公園」があり、そこには「坂上田村麻呂の墓」とされる史跡があります。明治28年の平安遷都1100紀年祭に際し、墓所修理と建碑がされたものです。

現在では、この坂上田村麻呂公園から北西へ1.5kmのところにある「西野山古墓」が坂上田村麻呂の墓だと判断されています。大正8年の調査では内部から純金の装飾を施した大刀や金銀の鏡、鉄の鏃などの副葬品が出土しています。この副葬品は1953年に「山科西野山古墳出土品」として国宝に指定され京都大総合博物館が所蔵しています。古墓そのものは現在は竹薮に覆われ位置の特定もできていません。そのため「この付近西野山古墓」という曖昧な石標のみが立っています。ぜひ再調査して発見し整備していただきたい。

さらに東山の山頂付近にある青蓮院門跡には「将軍塚」があります。桓武天皇が平安遷都した際に「都の永代の繁栄を祈願せんとす。」との和気清麻呂の進言により、坂上田村麻呂を模した大きな武人像を埋めたと記録されています。この将軍塚は、国家の大事があると鳴動したという伝説が、源平盛衰記や太平記に残されています。京の街を一望できるのでぜひ晴れた日に観光してください。

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