矢田寺の「送り鐘」と「代受苦地蔵」

LINEで送る
このエントリーをはてなブックマークに追加

雨の日の観光スポット、京都の繁華街と言えばアーケード街です。複数の商店街が交差した繁華街にはたくさんのお店が軒を連ねています。観光地と言うよりは地元民が普通に利用しているお店が多いです。全国チェーン店も多数。そんなアーケード街のひとつである寺町三条商店街の中に「矢田寺」があります。

「矢田地蔵尊」は、別名「代受苦地蔵(だいじゅくじぞう)」と呼ばれていて、地獄の業火をまとった約2メートルの大きな立像です。気のせいかもしれませんが、この「業火」のパーツは、像の前に置かれていたり後ろに置かれていたりするような気がします。未確認。

この地蔵には所以があって、あるとき小野篁(おののたかむら)が閻魔大王の招待を受けて満慶上人を地獄へと案内したそうです。そのとき地獄の業火の中で苦しむ罪人たちを救っている僧に出会いました。その僧は「私は地蔵菩薩である。娑婆に帰ったら私の像をつくれ。そうすれば生者も済度しよう」と告げたそうです。

地獄から帰ってきた満慶上人は、西暦845年に郡山矢田寺に模した別院を五条坊門に建立し、地獄で出会った地蔵菩薩を模した代受苦地蔵を本尊としました。その後は寺地を転々としながらも1579年に現在の場所に落ち着いたそうです。

境内と呼べるスペースはほとんど無く、アーケードからすぐお寺の中に入ったような感じになる身近さです。中に入ると何故か温かな雰囲気があってほっとします。何度も転地しているので、ここが実は「パワースポット」ということでもなさそうですが、それも矢田地蔵尊の力なのでしょうか。地獄の業火をまとっているのに不思議と親近感を抱かせる優しいお地蔵さまです。

正面に吊るされた「送り鐘」は、お盆のときに、六道珍皇寺で「迎え鐘」を撞いて先祖の霊を迎え、この矢田寺で「送り鐘」を撞くことで先祖の霊を再び冥土へと導くことになっています。毎年8月16日になると大勢の人が「送り鐘」を撞きに参拝します。

矢田寺
住所:京都市中京区寺町通三条上る523
電話:075-241-3608

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>