京都・即成院「二十五菩薩お練り供養」2012

毎年10月の第3日曜日に泉涌寺塔頭・即成院で行われる「二十五菩薩お練り供養」を見てきました。本堂には本尊・阿弥陀如来像を始め二十五菩薩座像が安置され、境内には那須与一の墓と伝えられる石造宝塔があります。阿弥陀如来の高さは5.5メートル、横に並ぶ二十五菩薩もそれぞれ像高が150センチ。見上げるほど大きな阿弥陀座像と二十五菩薩の姿は、極楽浄土の世界を立体的に描いたもので、国の重要文化財に指定されています。お正月の「泉涌寺七福神巡り」で、この行事を知って以来、今日の日をずっと楽しみにしてきました。

山門を抜けると、右手奥の「本堂」と左手「地蔵堂」の間に長さ50メートルの板橋が架かっているのが見えてきます。橋の至る所に綺麗な5色のリボンがかけられていて、そのリボンを握りながら願いを唱えると阿弥陀如来様に願いが届くといわれています。

13時を過ぎると、法螺貝の音が鳴り響きいよいよお練りが始まります。本堂から僧を先頭に、山伏、お稚児さんと続き、目の前を一歩一歩踏みしめるようにゆっくりと歩いていきます。お練り供養は、本堂を極楽浄土、地蔵堂を現世、両堂を結ぶ板橋を雲に見立ていて、阿弥陀如来が現世へ来迎する様を表現しているといいます。お練りの間には散華も行われ、私達観光客らに散華図が巻かれました。僧侶や稚児らが2回ほど往復した後、ついに二十五菩薩のお練りが始まりました。

先頭の大地蔵菩薩の姿が見え始めると、観客から感嘆の声が聞こえ、あちこちでシャッター音が切られます。舞いながら歩く観世音菩薩、大勢至菩薩、そして普賢菩薩、 薬王菩薩、薬上菩薩、法自在王菩薩が後に続いていきます。金色に輝く姿その煌びやかに圧倒されて時間が過ぎていきます。

獅子吼菩薩、陀羅尼菩薩、虚空菩薩 、宝蔵菩薩、金蔵菩薩、徳蔵菩薩、金剛菩薩、光明菩薩、山海恵菩薩、華厳菩薩、衆宝王菩薩、日照王菩薩、月光王菩薩、大自在菩薩、白象王菩薩、定自在菩薩、三昧菩薩、大威徳菩薩、無辺身菩薩の二十五菩薩が来迎し、そして極楽浄土へ戻っていくと、その後は本堂にて「観世音・勢至菩薩の舞」が披露されます。こちらは有料(1,000円)で、当日受付となっています。長時間に渡るお練り供養を見終え後は、この世が現世なのか極楽なのか分からなくなる何とも不思議な感覚に陥ります。一度お試しあれ。

即成院「二十五菩薩お練り供養」
住所:京都市東山区泉涌寺山内町28
日時:10月21日(毎年10月第3日曜日)
時間:13時~
ホームページ:http://www.gokurakujyoudo.org/index.html