糺の森と共に佇む「下鴨神社」その1

京都を流れる賀茂川と高野川に挟まれた「鴨川デルタ」の自然豊かな土地にある下鴨神社(しもがもじんじゃ)。世界遺産として知られるこの神社の正式名称は「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」と言います。

京都は鴨川を中心に街づくりがなされていて、賀茂川の下流に位置するという杜というところから自然と下鴨神社と呼ばれるようになったそう。歴史はとても古く、祟神天皇七年(紀元前90年ごろ)に神社の瑞垣の修造がおこなわれたという記録も残っているそうです。上賀茂神社と共に賀茂神社と総称され、五月に行われる京都三大祭の一つ「葵祭(賀茂祭)」が両社で催されることでも有名ですね。

長い参道をザクザクと音を鳴らして歩いていると、まずはその緑深さに心が癒されます。思わず深呼吸。下鴨神社は「糺の森」と呼ばれる三万六千坪という広大な自然の中に位置しています。この森は石器時代からの人々と森林に関する遺跡や遺物が残る歴史的・学術的にも貴重な森。そして、四季の移ろう林泉の美と幽すいが「万葉集」や「源氏物語」など、数多くの物語に登場する歴史ある神聖な場所です。川はとても澄んでいて清らかでとてもきれい。この自然がどうか末永く続いていきますように。

高い鳥居の下をくぐると、左手には「さざれ石」が見えてきます。国歌にも歌われるこの石は「小さな石」という意味ですが、年とともに大きく成長し「岩」になると信じられている神霊が宿る石です。見落としてしまいがちな場所ですのでご注意を。

その先には縁結びで有名な「相生神社(あいおいじんじゃ)」があります。ご神木である「連理の剣木」は、縁結びの神様の力があまりにも強く二本の木が一本になってしまったといわれています。そして不思議なことに、この連理の剣木が老木になると、糺の森のどこかで跡維ぎが出てくるそうで、この神木の剣木も何と四代目(!)なんだそう。ここのおみくじは男性用・女性用と別々におみくじの筒があり、デザインも衣装束帯(男)・十二単(女)と凝っていてとても素敵なので、どうぞお試しあれ。でも、何より気になったのは絵馬。その奉納作法も変わっているのだけど、絵馬には願い事を見れないよう願い事を隠す「目隠すシート」が付いているんですね。これで心おきなく色々と書けて安心です。ここでの縁結びとは男女の縁だけでなく、すべての縁のことを示しています。どうか色々な縁を結んでくださいね。

→その2につづく

下鴨神社
住所:京都府京都市左京区下鴨泉川町59
ホームページ:http://www.shimogamo-jinja.or.jp/
開閉門時間:6:30~17:00
特別拝観大炊殿:10:00~16:00
御祈祷時間:9:00~16:00
T E L:075-781-0010