京都御苑の「黒木の梅」

京都市中京区に位置する「京都御苑」は市内の中心部にあり、南北約1,300メートル東西約700メートルの広さを誇ります。国民の公園として終日開放しており、市民の憩いの場としても親しまれています。江戸時代には宮家や公家の屋敷が立ち並んでいましたが、明治時代の東京遷都に伴って整備が行われ、砂利敷の広い苑路と築地塀そして芝生と松林で構成された現在の景観となりました。

苑内には約5万本の樹木が生育しています。近衛邸跡の糸桜や出水の小川周辺などの里桜・梅・桃などの花木・モミジなどが季節ごとに御苑を彩り、私達の目を楽しませてくれます。旧九条家茶室の「拾翠亭(しゅうすいてい)」や閑院宮邸跡(かんいんのみやていあと)などの歴史を偲ばせる遺構も多くあり、時期や曜日により見学することもできます。「京都御所」や「仙洞御所」の参観は申込制となっており、宮内庁の管轄となっています。最近では、インターネットでの申込もできるようになり大変便利です。京都観光の際にはぜひご利用ください。

宮内庁参観申込:http://sankan.kunaicho.go.jp/

現在、御苑の南・堺町御門近くにある「黒木の梅」が見頃を迎えています。丸く可憐に咲くその姿をおさめようと、大勢の観光客がシャッターを切っていました。黒木の梅は、葵祭・時代祭の際に行列が歩く「建礼門前大通り」に面しており、真っすぐ先には京都御所も望め京都らしい景観も楽しめます。西園寺邸跡付近にある「梅林」も同様に見頃です。こちらもお忘れなく。暖かい春が待ち遠しくなりますね。

京都御苑
住所:京都市中京区京都御苑3
TEL:075-211-6348
終日開放、苑内無料
ホームページ:http://www.env.go.jp/garden/kyotogyoen/index.html

京都御所秋季一般公開2011

毎年恒例の京都御所秋季一般公開が10月31日から始まりました。今年は、国民文化祭・京都2011の開催にあたり通常5日間のところ期間を7日間に延長し行われています。通常は宮内庁へ参観申込手続きをしないと入ることのできない京都御所だけに、大勢の人が詰めかけます。

京都御所は鎌倉時代中期から明治時代初頭まで歴代の天皇が住んでいた宮殿です。元々一時的な仮住まいとされていた「里内裏」に光厳天皇が即位されて以来、東京に都が移るまで約500年の間皇居とされてきました。現在の京都御所は1855年に再建された平安様式のものです。京都では「葵祭」「時代祭」の出発地点としてお馴染みです。

セキュリティーチェック後、宜秋門(ぎしゅうもん)から入場します。江戸時代後期の画家・長沢蘆州が描いたついたてが展示された「御車寄」、「諸大夫の間」を見学し「新御車寄」へと進みます。ここでは天武天皇の琴に合わせ天女が舞ったのが起源とされる「五節舞」の人形が飾られていました。お土産を販売するスペースもあり、のんびりした雰囲気が漂います。「承明門」と「建礼門」の間を歩いていると遠くに大文字山に浮かぶ「大」の文字が見え京都らしい光景が広がります。朱色に柱と白壁が並ぶ美しい「回廊」に囲まれている「紫宸殿(ししんでん)」は、天皇の即位式などの最重要儀式が行われた格式高い正殿です。明治天皇、大正天皇、昭和天皇の即位の礼もここ紫宸殿にて執り行われました。

天皇の日常の生活に場である「清涼殿」、王政復古の大号令が発せられた「小御所」、そして「御常御殿」前には見事な庭園が広がります。「御池庭」と呼ばれる池を中心とした回遊式庭園です。こぶし大の石が並べられている州浜の奥には飛び石があり、船着き場へとつながります。こんなに素敵な場所が御所内にあるなんて驚きです。先を進むと「御常御殿」、別の趣をもつ庭園「御内庭」、茶室「聴雪」、襖絵が素晴らしい「御三間」をまわり見学は終了となります。

約1キロの見学コースには団体や修学旅行生用に近道もあり、時間がなくてもまわれるようになっているので便利です。建物の素晴らしさは勿論のこと、自然溢れる庭園も堪能できます。春にも一般公開が行われていますので、今度は桜を愛でに出かけてみたいと思います。

京都御所秋季一般公開
日時:10月31-11月6日
入門時間:9:00-15:30
問い合わせ:宮内庁京都事務所参観係 075-211-1215
ホームページ:http://www.kunaicho.go.jp/event/kyotogosho/kyotogosho.html
拝観料:無料