宇治観光 萬福寺への旅

平等院鳳凰堂を訪ねたあと、黄檗駅を下車して萬福寺へ出かけきました。萬福寺は1661年に中国僧・隠元隆琦禅師により開創されました。日本三禅宗のひとつ、黄檗宗の大本山です。伽藍建築・文化などはすべて中国の明朝様式で創建当初の姿をいまもそのまま残しています。うj 143当時隠元禅師から日本にもたらされた美術・建築・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹(タケノコ)・木魚などは、江戸時代の文化全般に影響を与えたといわれています。中でも中国風精進料理である「普茶料理」は日本の精進料理とはイメージが異なる料理です。普茶というのは「あまねく(たくさんの人に平等に)お茶を差し上げる」という意味で、身分の高低は関係なく、まずお茶を一杯どうぞというのが普茶料理の精神です。見た目が美しく、とても華やかな料理です。うj 154それではお参りのお作法を。天王殿の弥勒菩薩様(布袋様)はお口が開いていますので、手を合わせて心を鎮め、煩悩や穢れを吸い取ってもらいましょう。大きなお腹にはお参りした人の煩悩が溜まっているといわれています。お参りしながら回廊を廻って再度弥勒菩薩様の前に戻りお参りしましょう。今度は「徳」を授かることができます。無心になって仏様をお参りしたご褒美だそうですよ!うj 157境内では開梆(かいぱん)や雲板(うんばん)、巡照板(じゅんしょうばん)などの鳴らしものを叩いて時を知らせたり、集合をかけたりするものがたくさんあります。木魚の原型といわれる開梆は、鯉に似た姿で玉をくわえていますが、これは玉ではなくあぶく(煩悩)だそうで、そのあぶくを吐くことで煩悩から解放されるいわれています。うj 160

日差しが強いなか、ヒンヤリとした境内を歩いていると、ポツリポツリと自分のことを話したくなります。ひとりではなく、ここは家族と、恋人と、友達と訪れてください。きっと話がしたくなりますよ。 

萬福寺

京都府宇治市五ヶ庄三番割34

拝観料:500円

拝観時間:9ー17時

ホームページ:http://www.obakusan.or.jp/index.html

56年ぶりの修復を終えた 平等院鳳凰堂へ

昨年の4月に56年ぶりの大改修を完了した宇治・平等院鳳凰堂へと出かけてきました。訪れようと思い続けて約1年。遅いレポートとなりましたが、お付き合いいただければ幸いです。

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2年間かけて行われた修復では、柱や扉を赤茶色の「丹土(につち)」で塗り直され、屋根の上の鳳凰には金ぱくが施されました。10円玉でおなじみの鳳凰堂は創建当時の建物を追求し、極楽浄土を体現した絢爛な姿にと様変わりしています。古式の「わびさび」か修復して「彩色」かと議論は絶えなかったようですが、個人的な感想としては修復後の姿の方が鮮やかで美しく感じました。わかりやすいように過去の鳳凰堂の写真も載せてみました。

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(2015年現在)

(2011年4月)

内部拝観では本尊阿弥陀如来坐像を目の前で見ることができます。日本の仏像作家を代表する仏師・定朝によって平安時代後期に造られ、日本独自の寄木造りの完成した技法を示しています。時の流れを感じながら鑑賞した時間は15分と短いものでしたが、心に残るひとときとなりました。平等院へ出かけた際は必ずご覧ください。境内に入ってからすぐに内部拝観のチケットを購入しておくと、その後鳳凰堂・ミュージアムを見学している間に内部拝観の時間になるので、早めに買っておくのが鉄則ですよ。これからの時期、境内の藤棚も咲き始め気持ちのよい新緑の季節がやってきます。京都から少し足を伸ばせば宇治市です。今年も観光シーズンがはじまりますね。

宇治観光の際の記事をまとめています。ご参考ください。
過去記事→「宇治観光その1 平等院鳳凰堂」「宇治観光その2 宇治上神社」

平等院鳳凰堂
住所:京都府宇治市宇治蓮華116
拝観時間:平等院庭園 8:30~17:30(17:15受付終了)
鳳凰堂内部 通年受付:9:10~午後4:10 (拝観開始9:30より開始、以後20分毎に1回50名様)
※内部拝観希望者が多数の場合は最終受付以前に終了する場合もあります。
拝観料:600円
ホームページ:http://www.byodoin.or.jp/index.html