京都の年中行事「7月の催し・伝統行事」

夏本番!京都7月の年中行事です。京都の町が一番熱くなる祇園祭の季節です!!

7月1~31日 「祇園祭」八坂神社と各山鉾町 日本三大祭りのひとつ、京都の夏といえば祇園祭です。
過去記事→「祇園祭2012 駒形提灯が点る宵宵山」「祇園祭2014 前祭 宵宵山の祇園囃子」

7月1~上旬 「風祭」引接寺(千本ゑんま堂) 涼しげな音色で夏を彩る風鈴を飾り、夕涼みを楽しみます。香を楽しむ会(要予約)なども盛り込まれ、境内は夏色の風情たっぷり。

7月~8月上旬 「七夕笹飾りライトアップ」貴船神社 水の神様として知られる貴船神社のライトアップ。 古代中国で秋の豊作を祈って川を祀った風習に由来したのが七夕、雨乞いのための催しであったとされています。涼を求めて。

7月1日 「御戸代会神事」上賀茂神社 田植えの害虫を駆除する神事です。

7月7日「貴船の水まつり」貴船神社 雨乞神事に由来し、水神である貴船大神に水恩を感謝します。

7月7日 「七夕祭」北野天満宮 古桜門には七夕飾りが飾られ、門前広場では七夕の踊りなどが行われます。

7月7日 「精大明神祭」白峯神宮 七夕祭での舞楽奉納に続いて、蹴鞠神事が境内の鞠庭で。奉納後には希望者は無料で蹴鞠体験も。七夕笹を中心に20余人の少女が元禄時代の衣装姿での「小町をどり」は初々しく華やか。

7月7日 「七夕祭」地主神社 恋愛成就・良縁達成を祈願する祭典で、多くの女性たちでにぎわいます。

7月上旬 「ハス酒を楽しむ会」三室戸寺 ハスの花が見ごろを迎えるころ、ハス酒を楽しむ会が催されます。先着300名の成人男女が参加でき、参拝者は受け取ったハスの葉にお酒を注いでもらって、茎からお酒を吸い込みます。うーん、参加したい! 

7月9~12日 「陶器供養会」大報恩寺(千本釈迦堂) 日ごろ身近な陶器に感謝をし、陶芸界の発展を願うおです。期間中は20時頃まで境内一帯で陶器市が開催され賑わいます。

7月10日 「お迎提灯と神輿洗式八坂神社 四条大橋 神輿を迎えるために提灯を立てた行列が巡行します。神輿洗式は鴨川の水を使って神輿を清める神事です。

7月16日 「新選組隊士等慰霊供養祭」壬生寺 幕末に尊い一命を捧げた佐幕勤皇等幾多の志士の霊を慰めるため毎年この日に池田屋騒動の日に供養祭を行います。供養祭は13時30分から。 

7月10~14日 「祇園祭 山鉾建て(前祭)」各鉾町 巡行を1週間後にひかえた各鉾町内では、蔵に収めていた山や鉾の部材を出してきて「山建て」「鉾建て」が始まります。鉾のうち巡行時の重量が最大のものはなんと約12トン。「建て方」と呼ばれる職人たちが釘を使用せず縄だけで組み立てる「縄絡み」の伝統技法を間近で見ることができます。一般参加も可能な曳き初めもあります。

過去記事→「祇園祭2012 長刀鉾曳き初め」「祇園祭2012 山鉾曳き初め2日目」「祇園祭2012 山鉾曳き初め3日目」

7月14日~16日 「祇園祭 宵宵山~宵山(前祭)」各山鉾町 鉾を飾り、提灯の明かりが宵闇に浮かぶ街並み、祇園囃子、これぞ祇園祭!各山鉾町では山や鉾の懸装品を飾り、厄除けのお守りである粽や護符が売られます。余談ですが、森見登美彦さんの宵山万華鏡を読むと、また違った感じの祇園祭を感じられます。

7月16日 「石見神楽」八坂神社 八坂神社の能舞台で国の無形文化財にしていされている石見神楽が奉納されます。

7月17日 「祇園祭 前祭(さきまつり)巡行」各山鉾町 午前9時に長刀鉾を先頭に四条烏丸を出発し、河原町通を経て御池通へ向かいます。途中には「巡行くじ改め」や「巡行しめ縄切り」など巡行の見せ場が多々ありますよ。 過去記事→「祇園祭2012 山鉾巡行」

7月17日 「祇園祭 神幸祭」八坂神社・御旅所 夕刻、八坂神社本殿で神事が行われた後、中御座、東御座、西御座の神輿が舞殿より降ろされ舞殿を3周し、それぞれ所定の氏子地域を巡ります。これが本当の祇園祭のメインや、という人も多いはず。

7月18日~21日 「祇園祭 山鉾建て(後祭)」各山鉾町 後祭の山鉾10基の組み立てが行われます。曳き初めもあります。大船鉾の復活が話題となりましたね。

大船鉾 017

7月第3日曜日 「御田祭」松尾大社 約600年以上続く伝統行事です。山城地方に伝わる素朴で最も古い田植え祭の姿を今に伝えており、京都市無形民俗文化財に指定されています。

7月土用の丑の日 「御手洗祭」下鴨神社 境内の御手洗社において足つけ神事が行われます。老若男女が集まり、御手洗池で膝までをひたし、無病息災を祈ります。別名足つけ神事ともいいます

7月土用の丑の日 「きゅうりふうじ」蓮華寺 弘法大師が伝えるきゅうり封じの秘法。

7月土用の丑の日 「ほうろく灸祈祷」三宝寺 「鳴滝の妙見さん」として古くから親しまれている三宝寺。呪文を書いた炮烙(ほうろく)を頭の上に載せ、そこにもぐさを置いて火をつけ、木剣で九字を切り、悪鬼邪霊を祓う祈祷をおこないます。

7月土用入後初の日祝日 「本宮祭」伏見稲荷大社 毎年22日の「本宮祭」と前夜21日「宵宮祭」には、稲荷山をはじめ境内の全域に散在している石灯篭と数千灯もの献納提灯に明かりを点ずる「万灯神事」が行われています。風情たっぷりです。

7月第4日曜日 「辨天祭」長建寺 洛南三奇祭のひとつ。柴燈大護摩供修行などが行われます。

7月下旬 「きゅうり封じ」神光院 弘法大師がキュウリに諸病を封じ、大日如来に病気平癒を祈願したことにちなんで行われています。

7月21日~23日 「祇園祭 宵山(後祭)」各山鉾町 山鉾の建てられている町内は車両通行止めに、四条通等の歩行者天国はありません。露店の出店はなく昔ながらの情緒ある宵山が楽しめます。

7月24日 「花傘巡行と後祭巡行」 烏丸御池から10基の山鉾が出発します。京都花街のきれいどころの踊、鷺舞、六斎念仏、子供神輿、衹園ばやし、稚児など総勢千人が行列する花傘巡行も。

7月25日 「かぼちゃ供養」安楽寺 本尊の阿弥陀如来から「夏の土用のころに鹿ヶ谷かぼちゃを振る舞えば中風にならない」という霊験を得て、鹿ヶ谷かぼちゃを仏前に供えて供養したのがはじまりとされています。

7月25日 「宝物虫払会」真如堂 寺宝約200点に本堂で風を通して虫干しをします。

7月27・28日 「伊根祭」与謝郡伊根町(八坂神社・伊根湾周辺) 300年余り続く伊根祭は「海の祇園祭」とも呼ばれ大漁などを祈願します。本祭では、祭礼船や神楽船などが伊根湾で海上渡御を行います。

7月28日 「狸谷山火渡り祭」狸谷山不動院不動院 山伏たちが広場で成満柴灯大護摩法要を営み、護摩の残り火の上を素足で渡る火渡り行を行います。

7月31日 「疫神社夏越祭」八坂神社摂社疫神社 祇園祭の最後の祭事です。

7月31日 「千日詣り」愛宕神社 7月31日~8月1日にかけて登り参拝すると千日分のご利益があるとされ、毎年多くの参拝者が頂上へ。防火・鎮火の神として信仰され「火迺要鎮」のお札の授与も。

7月31日 「茅の輪神事」御香宮神社 暑い夏を乗り切るため、無病息災を祈念して茅の輪くぐりを行います。

日本三大祭「祇園祭」の歴史

日本三大祭にも数えられる日本を代表する祭りであり、京都三大祭りの一つである八坂神社の祭礼「祇園祭」。七月の吉符入りにはじまり、約一ヶ月にわたって数多くの神事・行事が行われます。駒方提灯に灯が入り、鉾や曳山で祇園囃子が奏でられる「前祭宵山」(14~16日)そして「後祭宵山」(21〜23日)市内中心部を巡る「前祭山鉾巡行」(17日)、勇壮な「神輿渡御」(17日夕刻)、「後祭山鉾巡行」(24日)など見どころは山ほど。特に前祭宵山、後祭宵山では、山鉾町の飾り席にご神体の人形や豪華な装飾品の数々が飾られたり、民家でも秘蔵の屏風などを目にすることができるなど、町は祭り一色に染まります。

今から1142年前の貞観869年。京都の町では疫病が大流行し、大勢の死者が出る悲惨な状況でした。この世に恨みを残して亡くなっていった人々の怨霊が原因と考えれられ、当時の人々はこの病を神仏に祈願することでこの病気を収めようとします。そして、国の数にちなんで66本の矛を聖地「神泉苑」に立て、さらに祇園社の神輿を担いで参集しました。町を練り歩き、祈祷により怨霊を慰めることで疫病退散を祈った「祗園御霊会(ぎおんごりょうえ)」と呼ばれる鎮魂の儀式が、祗園祭の起源とされています。

その後、疫病が流行った年だけ行われていましたが、やがて毎年開かれるようになります。平治の乱や応仁の乱によって中断はあったものの、町衆によって再興され、桃山時代あたりから豪華に装飾されるようになってきます。そして、各山鉾が装飾を競い合い、豪華絢爛さに磨きがかかって「動く美術館」と言われる今の形になったそう。

コンチキチンの祗園ばやしは能楽の影響を受け、室町時代の末には成立、江戸時代には今日のようなものになったと言われています。楽器は鉦、太鼓、笛に限られ、幼少のころから鉦方(かねかた)の稽古をはじめ、成人してから太鼓方や笛方になるのが一般的だそう。囃方の数は鉦方8人、笛方8人、太鼓方2名が基本ですが、巡行の際には交代要員を入れて約40名が鉾に乗り込んでいます。曲目は30曲余りあり、それぞれの山鉾独自のものといわれます。そして、忘れていけないのが疫病災難よけである「粽(ちまき)」。邪気を払い、厄病や災難よけのお守りとして作られ、八坂神社や山鉾町で分与されます。各山鉾ごとに異なり、それぞれの特色があるこの粽ですが、中身は入っていません。翌年の祗園祭まで門口に吊るして、疫病や災難除けとするのが一般的です。

京都に住む人にとっても祇園祭は特別なお祭りです。今年もたくさんの人に祇園祭を楽しんで欲しいと願っています。