動乱を生き抜いた 坂本龍馬ゆかりの地「寺田屋」

言わずとも知れた京都の観光地といえば、伏見区にある幕末の風雲児・坂本龍馬ゆかりの地「寺田屋」です。土佐藩郷士として生まれ、剣術家、政治家、そして実業家としてマルチな才能を発揮し、大政奉還の成功に尽力した龍馬。ここ寺田屋には「寺田屋騒動」の際に残された刀傷や弾痕、おりょうが駆け上った階段、また当時の様子を伝える写真の展示などがあり、歴史好きならば外せない観光地となっています。現在の建物は再建されたものですが、この地を一目見ようと観光客が詰めかけます。私が以前訪れたときにも、大型のバスツアーが次から次へと到着していました。

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薩摩藩急進派を薩摩藩が鎮圧した文久2年の「寺田屋騒動」、そして2度目が慶応2年の坂本龍馬が伏見奉行所役人に襲撃された「寺田屋事件」の幕末史に残る事件の地でもある寺田屋。実はこちら宿泊することもできるんです。歴史に思いを馳せながら過ごす幕末ファンにはたまらない一日となること間違いないでしょう。寺田屋隣には坂本龍馬の碑や銅像、維新当時の井戸などもあります。坂本龍馬の誕生日と命日にあたる11月15日には暗殺され終焉の地となった霊山護国神社では「龍馬祭」も行われていますので、こちらもどうぞ。

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寺田屋
住所:京都市伏見区南浜町263
営業時間:10時~15時40分(受付終了)
定休日:1月1日~3日、月曜日不定休あり(シーズンオフの場合)
見学料金:大人400円

京都霊山護国神社「龍馬祭」

坂本龍馬の誕生日と命日にあたる11月15日。龍馬が生まれ育った高知では「龍馬生誕祭」が行なわれ、暗殺され終焉の地となった京都の霊山護国神社では「龍馬祭」が行なわれます。前々日の11月13日には、寺田屋に近い京都市伏見区の竜馬通り商店街で京都龍馬会の扮した龍馬とお龍の人力車パレードなどが催され、円山公園や京都駅前では「龍馬よさこい11」の踊りが披露されました。

京都霊山護国神社境内には桂浜に建立されている龍馬像の縮小レプリカも設置され、普段とは違う賑やかな境内で龍馬ファンが記念撮影をしていました。山の紅葉は未だ色づき始めた程度でしたが、他の木々より早めに色付いた紅葉が境内に彩りを添えていました。

今年も京都の高知県人会による軍鶏汁が無料で参拝者に振舞われました。軍鶏の出汁と土佐名産の生姜がキリッとアクセントを効かせた温かい軍鶏汁を食べると、山から吹いてくる冷たい風で寒々とした身体の芯まで温まります。汁物は寸胴の大鍋で煮ると旨さ倍増です。

墓地への入口には参拝者の長い行列。参拝券(¥300)には坂本龍馬か中岡慎太郎のいずれかの肖像が描かれています。15時半から龍馬と慎太郎の墓の前に神職と参詣者たちが並んで「墓前祭」が粛々と行なわれました。

 →その他の写真:WEB京都写真集「龍馬祭」&「京都霊山護国神社

今年はじめて「龍馬祭」に参加したのですが、龍馬と慎太郎の墓前に線香や花を手向けるための参拝列は開門から閉門まで途切れることなく続いていました。2011年の日本が幕末以上の動乱期を迎えていることを、いま多くの市民がその肌で感じ取っています。誰しもが坂本龍馬や中岡慎太郎のような熱い魂を持った真っ直ぐな維新志士たちの再来を願っているのかもしれません。しかし彼らがその人生途半で何者かによって命を奪われたという事実も決して忘れてはいけません。英雄にすがって犠牲にするのではなく、今度こそ一人一人の自分の手で「日本を洗濯する」ときです。

龍馬祭2011
日程:11月15日
会場:京都霊山護国神社
住所:京都市東山区清閑寺霊山町1
ホームページ:http://www.gokoku.or.jp/
拝観料:300円
参拝時間:9:00〜17:00