醍醐寺「醍醐山万灯会」

世界文化遺産に登録されている醍醐寺では、毎年8月5日の夕刻から「醍醐山万灯会(だいごさんまんとうえ)」が営まれています。今年は雨が降ったり止んだりでしたが、伽藍には大勢の参拝者が訪れていました。観光客よりも地元の子どもたちとその両親が多いです。

お盆前の新緑の季節、各家のご先祖と精霊(しょうりょう)を供養し、命の尊さに心を寄せるために営まれます。上醍醐エリアでは供養灯が点される中で「夜まいり」が行なわれ、下醍醐エリアでは1000灯を超える置き灯篭や提灯が参道と伽藍を照らす中で、数十人のお坊さんによって「精霊供養法要(しょうりょうくようほうよう)」や「施餓鬼供養(せがきくよう)」が執り行なわれます。国宝の「金堂」と「五重塔」、入口の「仁王門」などがライトアップされています。

「五重塔」前の広場には、100円でフライドポテトやわた飴などが買える屋台がボランティアの協力で出店され、大勢の子どもたちで賑わいます。置き灯篭には、子どもたちがそれぞれに絵を描いてあり、自分の描いた灯篭の前ではしゃいでいました。「金堂」の外壁には仁王像や「五重塔」などのスケッチも飾られています。門内の仁王像の絵が、何故かみんな「緑色」でした。子どもの絵は観ていて飽きません。

「金堂」では、万灯会の間はずっとお経が読まれ続けます。参拝者はロウソクと線香を捧げて祈り、ご先祖と精霊の供養をします。

暗がりの灯を見ていると、生きていることや命そのものへの感謝と憐れみが自然と心に起こってきます。命とは、輝くような明るい光ではなく、暗がりに瞬く火のような幽かなモノなのかもしれません。合掌。

醍醐山万灯会
住所:〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
開催:18:30~21:00
拝観料:醍醐山万灯会の時間帯は無料
ホームページ:http://www.daigoji.or.jp/

京都・醍醐寺 秀吉の祈りその2

西大門(仁王門)をくぐると国宝に指定されている「五重塔」、「金堂」が目に入ってきます。長い歴史の中で何度も火災にあい修復を繰り返しますが、この五重塔だけは創建当時のままだそうです。とても貴重な建築物なんですね。その凛とした姿についつい見とれて、首が痛くならないようにご注意を。間近でみる本物の迫力さに圧倒されます。

金堂には醍醐寺の中心である「薬師如来坐像」が安置されています。この像こそが醍醐寺の本尊です。その先には水面との調和で知られる紅葉の名所「弁天堂」など多くの堂宇が立ち並びます。一般的に総門からここまでを下醍醐と呼ぶそうです。ここから先は長く険しい山道が続きます。頂上には国宝である「薬師堂」「清流宮拝殿」が立ち並び、有名な醍醐水が湧き出ています。ここ一帯は上醍醐と言われ、西国三十三箇所の礼所の一つとなっています。災害復旧工事のため長い間入山ができませんでしたが、今は入山できるようになっています(要入山料)。険しさは西国一と言われていますが、この貴重な機会に興味のある方はいかがですか?

醍醐寺はとにかく広大で、色々と見学する時間と体力を必要とします。ツアーでない場合は、ゆっくり時間をかけて見ることをお勧めします。お得な綴り券も活用してみたください。

 →醍醐寺「醍醐山万灯会」
 →秀吉の祈り 醍醐寺 その1 

醍醐寺
住所:〒601-1325 京都市伏見区醍醐東大路町22
TEL:075-571-0002/FAX:075-571-0101
一般拝観:9:00~17:00(12月~2月までは16:00まで)
拝観:伽藍(金堂内部、五重塔など)600円、三宝院・600円、霊宝館(春・秋の特別公開)・600円(2枚綴り券は1000円、伽藍との3枚綴り券1500円)
ホームページ:http://www.daigoji.or.jp/